Message 卒業生からのメッセージ

豊かな人生のための幸せな青春

 創立100周年、誠におめでとうございます。
 この喜ばしい節目に、卒業生としてメッセージを寄せる機会をいただき、心から嬉しく思っております。
 私は本学を卒業して、立命館大学に入学し、その後は京都大学の大学院で博士号を取得しました。いまでは大学で教壇に立ち、研究者として身を立てています。高校時代の自分には想像できなかった道を歩んでいますが、多感な10代後半に得た経験は間違いなく現在の礎になっています。
 例えば、高校2年生のイギリス研修で世界の多様性に触れたことは、私が国際関係に関心を抱く大きな契機になりました。そこから英語の学習に力を注ぎ、大学受験では最も得意な科目になりました。また、担任の山田尊文先生に時折文章を褒めていただいた経験は今でも心に残っています。現代社会の定期試験の論述問題で特別に満点以上を付けてくださったり、総合学習の授業感想文をホームルームで配布してくださったりしたこともありました。自らの考えを練り上げ、それを言葉にして表現するという今の仕事の原点は、こうした小さな成功体験にあったのかもしれません。
 私の高校生活は、苦楽を分かち合ったクラスメートと、生徒に真摯に向き合ってくださる情熱的な先生方に支えられていました。幸せな青春を過ごせたことに改めて感謝するとともに、本校が創立200年という次の節目に向けて、力強く歩まれることを心より願っております。

2009年 特進ADVANCEDコース 卒業
立命館大学国際関係学部
静岡県立大学国際関係学部講師
山本健介

<主な受賞歴>
2021年 第16回 国際宗教研究所賞・奨励賞

<主な経歴>
2013年 立命館大学国際関係学部卒業(学士:国際関係学)
2018年 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程(5年一貫制)修了(博士:地域研究)
2021年から静岡県立大学国際関係学部講師