Message 卒業生からのメッセージ

伝統の継承

 創立100周年おめでとうございます。母校の節目を祝えることを大変嬉しく思います。
母校での長い教員生活を顧みると生徒や教員によって受け継がれてきた伝統が、学校独自の文化として形成されてきたと感じています。私は、そんな伝統校のサッカー部監督を任され「強くすること」を常に頭に入れていました。その指導法は、粘り強く、我慢強く、助け合ってチーム力を発揮する。自分独自のやり方で、自己流”こだわる指導”です。チームを勝利に導くための戦い方は、生徒が理解をするまで妥協せず十分時間をかけて話し合う。また、全員で大きな声を掛け合い絶対に勝利を掴み取ることでした。
 そして、今でも鮮明に覚えている32年前の「ドーハの悲劇」。
サッカーワールドカップアジア最終予選、日本対イラク戦。日本代表の主将には「闘将」の異名をもつ柱谷哲二、現地での実況解説は前田秀樹(元日本代表主将)が努めていました。絶対に負けられない戦いに教え子の二人が関わる試合。感謝と喜びがあふれました。まさに教師冥利に尽きる出来事でした。

母校の更なる発展を続けていくことを願ってます。

林 茂(はやし しげる)
 1949年8月4日生まれ。蜂ケ岡中学校からサッカーを始める。1968年京都商業高校 商業科卒業後、大阪体育大学へ進学。その後、京都商業高校体育教師として赴任。現在は退職。

<在校時の主な戦績>
1965年 全国高校サッカー選手権大会 3位

<表彰>
1997年11月 京都府知事表彰
2021年9月 日本サッカー協会100周年 功労表彰

<資格>
1975年2月 日本サッカー協会公認 A級コーチジェネラル資格取得

<指導の主な戦績>
■本校サッカー部顧問として
・全国高校サッカー選手権(全4回出場)
・全国高校総合体育大会(全7回出場)
・1982年 全国高校総合体育大会 準優勝(開催地/鹿児島)
・1975年・1986年 近畿高校サッカー選手権 優勝

■京都高校選抜監督
 国民体育大会少年の部(全5回出場)
・1977年 青森県国民体育大会 準優勝
・1983年 群馬県国民体育大会 4位

<指導に携わった 主なサッカー部卒業生(敬称略)>