Message 卒業生からのメッセージ

あの頃の学びが、その後の人生に活かされている!

 創立100周年を心よりお祝い申し上げます。
在学中はラグビー部に所属し、1,2年次は冨田譲先生によるスパルタ指導。日々の練習をはじめ野沢温泉村での夏合宿、ひたすら走り込み、がむしゃらに楕円球のボールを追い駆ける中、「精神論」を叩き込まれ、走り負けない自信と強い精神力を身に付けた2年間でした。
 3年次には長坂寿哉先生が着任され、冨田先生とは真逆の考えさせる指導。ひとつひとつのプレーには意味があり、成否に関わらず「なぜそう判断したのか?」判断の根拠を捉え、その過程で次のプレーに活かすには何をすべきかを考え、技術を高める「論理的な思考力」の大切さを学びました。
 残念ながら在学中、輝かしい戦歴はございませんでしたが、冨田先生、長坂先生と出会い、苦楽を共にした仲間との思い出は財産となっております。
 現在、左京消防署に勤務しており、消防は市民の命と暮らしを守ることが使命であり、あらゆる災害に的確に対応するためには、強靭な体力と精神力、そして冷静な判断が求められています。まさしくラグビー部での学びと通じるものがあり、この学びが私の消防人生に活かされてきたと思っております。
 消防人生も残りわずかとなりましたが、この学びを次の世代に伝承することが、ラグビー部への恩返しに繋がると考えています。

1986年3月 京都商業高校 商業科卒業
1986年4月 京都市消防学校入校
1986年10月北消防署拝命
京都市消防局 左京消防署 署長
中原 謙二