京都先端科学大学附属中学校高等学校が創立100周年を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。節目の年に、卒業生として寄稿の機会をいただき、大変光栄に存じます。
　高校時代、私は柔道部に所属し、明けても暮れても柔道漬けの毎日を過ごしました。顧問の先生の厳しいご指導は、思い出すのも辛いほどでしたが、その厳しさの中にこそ、今の自分を形づくる礎があったと感じています。特に印象深いのは、柔道部のOB・OGの先輩方が、忙しい合間を縫って稽古をつけに来てくださったことです。その姿勢と情熱は、今も私の精神的な支えとなっています。
　一方で、学校祭や個性豊かな先生方の授業にも恵まれ、柔道一筋の生活の中にも多くの学びと楽しさがありました。振り返れば、仲間と過ごした日々や先生方との出会いが、私の人生に深い彩りを与えてくれたように思います。
　母校がこれからも、次代を担う若者たちの成長を支える場として、ますます発展されることを心より願っております。

1996年 進学コース卒業
大阪体育大学 進学
京都市立中学校校長
前嶋 武志